連載 2017.3.10
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レディス市場見聞録 第13回ゴルフ場編 鹿沼グループ

レディス市場見聞録 第13回ゴルフ場編 鹿沼グループ

日本ゴルフ場支配人会連合会が実施したゴルフ場の実態調査では、全国の女性比率の平均が10.6%と判明した。そこで、女性向けに様々なサービスを提供する鹿沼グループの福島範治社長を取材。具体的な施策を探る。

鹿沼グループ 福島 範治 代表取締役

鹿沼グループ 福島 範治 代表取締役

― まずは、貴社のゴルフ場ビジネスについて、教えてください。

「当グループでは、栃木県に3コース(鹿沼CC、鹿沼72CC、栃木ヶ丘GC)、静岡県に1コース(富士御殿場GC)、計126ホールを運営しています」

― 女性来場比率はどれくらいですか?

「27年の入場者数における女性比率は、全コース平均で12.01%でした。19年のデータと比較すると微減。ゴルフ場別でみると、伸びているのは栃木ヶ丘GCです。19年の女性比率は、12%ほどだったのですが、27年には14.23%となっています。全体来場者数も増えているため、人数で見ると30%増となっています」

― 栃木ヶ丘GCで女性客を増やすために実施した施策はありますか?

「サービス面の強化です。思いのほか好評だったのが『シャンプーバイキング』です。5種類のシャンプーを用意して、お客様に好きなブランドをご使用いただく。当初は女性のみのサービスだったのですが、現在は男性にも展開しています。

また冬場には、乗用カートで使用するひざ掛けを、スタート前に乾燥室で温めておき、提供するなども喜ばれています。ほかには、ライトが並んだ鏡、いわゆる『女優ミラー』を設置したり、アメニティを充実させています」

― アイディアはどこから?

「女性スタッフのプロジェクトチーム『女子会』が月に2~3回開催されており、その中で話し合われています。また、練習場等での会話などもヒントです」

― どんな会話でしょう。

「男性はギアやプロの話をして盛り上がっているのですが、女性は食事やアメニティの話をしています。例えば、『あのゴルフ場のお風呂は綺麗だった』とか『こんなランチだったよ』とか‥‥」

― 確かに、そんな話をしています。では、施設面はいじっていない?

「需要に応じて、女性のシニアティーの増設を行いました。また、練習場とタイアップして、初心者向けにゴルフ場体験の場を提供するという取り組みもおこなっています。これも女性比率アップに貢献しているかもしれません」

― では逆に、女性比率が下がっているコースはありますか?

「富士御殿場GCでは、ピーク時に25%近くが女性だったのですが、近年は15%程度に落ち着いています。メンバーさんが、手芸などのほかの趣味にうつってしまっているのが要因と分析しています。

また面白いのは鹿沼CCには、アスリート女子が増えていること。KGA主催のクラブ対抗で2回優勝しており、近隣で潰れたゴルフ場の元会員が集まってきているようです。その影響はわかりませんが、女性会員が9%となっています」

― それはすごい! 女性ゴルファーが増えるのはいい傾向ですか?

「できればもっと増やしていきたいです。そのためにも、女性が気軽に参加しやすいシステムや機会を作っていかなければいけないと考えています。本来は、施設から見直す必要がありますが、コスト面からすぐには難しい。ですから、女性の意見に耳を傾け、ホスピタリティを持ったサービスの充実で、男性視点では気づかないところも補っていきたいです」

― 具体的な案はありますか?

「例えば、1月から鹿沼72CCでスタートした9ホール会員制度は、入会金と月会費を支払えば、スポーツジムのような感覚で気軽にゴルフ場を利用していただけます。これは、平日に時間の余裕があるシニア層や主婦などをターゲットに展開します。ほかにも、昨年12月には地元の情報サイトとコラボし、ゴルフ場で街コンを行いました。これは若者をターゲットにしたものです。今後も様々な施策を考え、取り組んでいきたいです」

GEW女子部 編集部

ライタープロフィール:GEW女子部 編集部

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